りょう歯科クリニック2020年初春移転(開院)

2016.02.25 | 御口一家物語

4話「開けちゃダメ!赤ちゃんの窓」

4話「開けちゃダメ!赤ちゃんの窓」

-感染の窓-

今日も慶亜美(けあみ)ママは、はいじちゃんを連れてりょう歯科クリニックにやってきました。今日はいつももえちゃんとお留守番をしてくれるおばあちゃんがお出かけをしたので、もえちゃんも一緒にやってきました。家系図を見る

今、はいじちゃんは初期治療を受けています。歯磨き指導を受けたり、奥歯の溝にシーラントというお薬を塗ったりしています。

ふと、慶亜美ママは思いました。

慶亜美ママ「もえの口の中にも、むし歯菌はいるのかしら。いるのなら、早くなんとかしないと・・・」

不安になった慶亜美ママは、歯科衛生士の大山さんに訊いてみました。

慶亜美ママ「もえの口の中も心配になってきました。まだ唾液検査もできないし…もうすぐ歯が生えてくると思うのですが、すぐにむし歯になることもあるのでしょうか?」

大山さん「もえちゃんの口の中には、たぶん、まだむし歯菌はいないと思います。生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはむし歯菌はいないのです。」

慶亜美ママ「えっ!そうなんですね。では、いったいいつからむし歯菌がいるようになるのですか?」

大山さん「それはご家族の努力次第で、時期が変わってくるのです。」

慶亜美ママ「私たち、どういうことに注意したらよいのでしょうか?」

大山さん「赤ちゃんの口の中に、むし歯菌が入り込むタイミングというのは、主にご家族が使ったお箸やスプーン、フォークを赤ちゃんが使った時、または噛み与えをしたときなどと言われています。まずは先日も申し上げたように、もえちゃんと一緒にいることの多いお母様の口の中の菌を減らすこと、そしてお箸やスプーン、フォークを、もえちゃんと共有しないことが大事です。」

慶亜美ママ「そうなんですね!私、頑張らなくちゃ!…そうやって注意すれば、もえの口の中には一生むし歯菌がいないようにもできるんですか?」

大山さん「いえ、それは難しいです。どうしてもいつかはむし歯菌がすみつくことになります。でもすみつく時期を遅らせると、その後、むし歯になりにくい状態を保ちやすいと言われています。2歳7ヶ月まですみつかなければ、その後、だいぶ安全なのです。」

慶亜美ママ「初めて知りました!」

大山さん「感染の窓、という概念なのです。感染の窓が開いて、むし歯菌がすみつくと、もうその窓は閉じることがないのです。なので、窓を開ける時期を遅らせることが赤ちゃんの予防でとても大切なのです。」

慶亜美ママ「むし歯菌がすみつき始める時期が大事なのですね!」

今まで知らなかったことの連続で、かなりびっくりしています。

大山さん「あともう一つ、お母様がご自分を健康に保つことも大切です。お母様のお口の中にむし歯菌が多いと、お子さんのお口にもむし歯菌が多くなりやすいことが分かっているんですよ。」

慶亜美ママ「うすうす気づいてはいたのですが、やっぱりそうですよね・・・私、もう20年くらい歯医者さんにかかっていないんです。中学生の時以来・・・おっくうで、少し怖くて、だいぶ足が遠のいていました。でもここなら大丈夫そう。私も検査を受けます!」

慶亜美ママは自分の予約をとり、そして、もえちゃん専用のスプーンとフォークを買って帰りました。

 

今日のポイント

  • 生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはむし歯菌や歯周病菌はいない。
  • 家族が使った食具を赤ちゃんが共有すること、噛み与えなどをすることなどから、家族のむし歯菌や歯周病菌が赤ちゃんの口の中にもすみつくようになる。
  • こうして感染の窓が開き、赤ちゃんの口に菌がすみつくと、感染の窓は閉じることがなく、二度と口の中の菌をゼロにすることはできない。
  • 感染の窓を開く時期を遅らせる、できるだけ2歳7ヶ月まで感染させずにいると、その後、むし歯ができにくい状態を維持しやすい。
  • 赤ちゃんになるべく感染させないためには、家族のお口の中もきれいに健康に保つことが大切。

 

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5話へ続く

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