2017.01.18 | 御口一家物語

14話「カラダに良いけど、歯が溶ける!」—気をつけよう、酸性食品—

14話「カラダに良いけど、歯が溶ける!」

—気をつけよう、酸性食品—

今日は、ばあ(梅香おばあちゃん)が3ヶ月ぶりにりょう歯科クリニックで定期健診を受けています。慶亜美ママともえちゃんは、へるすくんの習い事の付き添いに行ってしまったので、はいじちゃんはばあについてクリニックに来ています。

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担当の大山さんにひととおり検査や処置をしてもらいました。

大山さん「梅香さん、最近、よく食べるもので酸味の強いものはありませんか?」

ばあ「酸味?酸っぱいものかい?」

大山さん「そうです。梅干しとか、レモンとか・・・」

ばあ「そうじゃなぁ。わたしゃ梅が大好きじゃから、梅干しは子供の頃から毎日食べとるよ。近頃はみかんが美味くなってきたじゃろ。この前3丁目のハルさんに、和歌山みかんをたくさんもらったから、毎日3個は食べとる。」

大山さん「そうですか。飲み物はお好きのもの、ありますか?」

ばあ「飲み物か?わたしゃやっぱりお茶が好きじゃ。あ、そうそう、ハルさんが夏に『体が柔らかくなるし、血行が良くなる』と言ってな、黒酢とやらをくれたんじゃ。それがまぁ美味くて美味くて。なんや、きゅっとくるくらい濃くて酸っぱいんじゃが、やみつきになってしもうた。ちょびちょび飲むのが美味いんや。」

大山さん「梅香さん、少し注意しなくちゃいけないことがありますよ。その黒酢ドリンク、飲み方が危険です。梅香さんの前歯、夏に検査した時より、少し溶けているようです。この前歯の写真、夏に撮ったものに比べて、すり減ったように見えませんか?」

ばあ「言われてみれば、そうじゃな。」

大山さん「酸っぱい食べ物や飲み物は、酸性のものであることが多いのです。酸性のものは、歯を溶かしてしまいます。もちろん、お口の中には、酸性を中和してくれる“つば”があって、すぐには歯が溶けないようになっているのですが、酸性が強かったり、だらだらと酸性食品を摂ると、歯が溶け出すこともあるんですよ。梅香さんはもともと、梅や柑橘類などの酸性食品がお好きでよく召し上がる上に、黒酢ドリンクを少しずつ飲んでいらっしゃるのは、お口の中で、かなり歯が溶けやすい状態になっていると思います。酸蝕症と言って、最近、注目されています。」

ばあ「そうか。じゃが、おいしいのを控えるのはつらいなぁ。」

大山さん「食べ方や飲み方を工夫すれば、大丈夫ですよ。」

ばあ「ほぅ?」

大山さん「まず、ちょくちょく食べたり飲んだりするのがいけません。できるだけ頻度は減らしてください。お食事中や食後に食べるとよいです。」

ばあ「わかったわかった。じゃがなぁ、わしゃ3時のおやつに大福と黒酢を飲むのが毎日楽しみなんじゃよ・・・」

大山さん「そうですか・・・黒酢はできるだけお口の中に広がらないように、ストローで飲むことはできますか?」

ばあ「まぁそれはできるなぁ」

大山さん「梅香さん、ぜひそうしてください。なるべく歯に黒酢を触れさせないようにするのがポイントですよ。そして酸っぱいものを食べたら、そのあとはうがいをしたり、お茶やお水を飲んでお口の中を洗うようにしてください。」

ばあ「そうか、そうじゃな。歯が溶けても困るしな。帰りにストローを買っていくかな。」

大山さん「そうですね、これをチャンスに御口家の皆さんに、歯が溶けやすい食品のお話をしようと思います。来月は、はいじちゃんの定期健診がありますね。その時にお話します。」

ばあ「あぁ、よろしくお願いしますよ。慶亜美にゆっとくがな。」

はいじ「私もママにゆっとくー!」

大山さん「はいじちゃん、よろしくね。」

ばあとはいじちゃんは「美味しくても、歯が溶けちゃう飲み物があるなんて怖いね」と話しながら、手を繋いで帰って行きました。

 

今日のポイント

①   酸性食品は摂り方を誤ると、歯が溶けてしまうことがある

②   酸性の物質によって歯が溶けてしまう病気を、酸蝕症という

③   酸性食品は、歯に触れる頻度や時間を減らすことが重要。ドリンクタイプなら、ストローを使って飲むこともおすすめ。

14話酸蝕症

15話へ続く

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